Karumi vs Howdygo:違いを比較

Itziar Ugarte

AI engineering

営業チームのスケジュールに頼らずに製品デモを拡大できるツールを検討しているなら、KarumiとHowdygoはおそらく候補リストに入っているでしょう。どちらのプラットフォームも根本的な目的は同じ(見込み顧客が好きなときにソフトウェアを見られるようにすること)ですが、その考え方はまったく異なります。

Karumiはエージェント型デモのカテゴリーに属し、AIエージェントが実際の製品上でライブセッションを進行しながら、見込み顧客と対話します。一方、Howdygoは従来型のインタラクティブ製品デモのカテゴリーに当てはまります。アプリケーションのHTMLをキャプチャして操作可能なレプリカを生成し、それを編集・注釈付けしたうえでWebサイトに埋め込みます。

どちらが最適かは、パイプラインにおいてAIにどんな役割を担わせたいかによって決まります。ここでは、納得して選べるよう両ツールを分析します。

比較表:Karumi vs Howdygo

比較項目KarumiHowdygo
デモの種類AIエージェントが見込み顧客と一緒に実際の製品をリアルタイムで案内するエージェント型デモ。製品のHTMLキャプチャから作成するインタラクティブデモと、そのキャプチャから生成する操作可能なサンドボックス。
基盤となる技術レプリカではなく、実際に稼働しているソフトウェアのインターフェース上で動作。Chrome拡張機能で製品のHTMLとCSSをキャプチャし、編集可能な静的コピーを生成。
AIの役割デモを進行し、UIを解釈し、画面を操作し、質問にその場で答える自律型エージェント。エディター内で作成者の注釈作成、チャプター提案、翻訳、画面同士のリンクを支援するアシスタント(Howdy AI)。
見込み顧客の体験自由な対話。ユーザーは何でも質問でき、セッションはその場でプロフィールに合わせて変化。あらかじめ用意された注釈に沿ったガイド付きウォークスルー、または作成済みサンドボックス内での自由な操作。
製品アップデートへの対応ソフトウェア上で直接動作するため、デモは常に最新バージョンを反映。製品に大きな変更があるたびに、画面の再キャプチャや保存済みUIの編集が必要。
多言語対応コンテンツを複製することなく、エージェントが見込み顧客の母国語でデモを実施。Howdy AIがエディター内でデモのテキストを他言語に翻訳可能。
リード評価と分析セッション中の購買シグナルを検知し、営業チームに共有。ステップごとの詳細な指標、完了率、デモへのエンゲージメントに基づくリードスコアリング。
CRM連携Salesforce、HubSpotなど、既存ツールと自動で同期。CRM、マーケティングオートメーション、分析ツールとのネイティブコネクター。
セキュリティSOC 2、GDPR、ISO 27001文書化されたセキュリティ管理(保存時・転送時の暗号化、SSO、アクセス管理)とSSOに対応。

Karumiとは

Karumiは、エージェント型デモというカテゴリーを切り開いたプラットフォームです。考え方はシンプルですが、その実現方法はまったく異なります。録画動画や静的なツアー、注釈付きスクリーンショットを提供するのではなく、AIエージェントがデモを主導し、製品の中で直接見込み顧客を案内します。

このアプローチの鍵は、デモがどこで行われるかにあります。エージェントはHTMLのレプリカやシミュレーション環境ではなく、実際のソフトウェアのインターフェース上で動作します。そのため、一連のフローを最後まで実行し、画面を移動しながら各画面の意味を説明し、決まった台本なしでユーザーと自然に対話できます。見込み顧客は自分のペースで進み、いつでも質問し、本当に関心のある機能を見つけられます。

その結果、運用上の制約なくスケールするデモ体験が実現します。24時間いつでも利用でき、相手に合わせて変化し、チームの誰かが立ち会う必要もありません。

Karumiの主な機能

  • ライブのエージェント型デモ:エージェントが製品を操作し、各機能を文脈に沿って説明し、疑問や懸念にその場で答えます。
  • 24時間365日アクセス可能:営業担当の空きを待たずに、リードは関心を持ったその瞬間にガイド付きデモを始められます。
  • 見込み顧客のプロフィールに合わせて最適化:事前にテンプレートを設定しなくても、訪問者ごとの業界、役職、関心に合わせてセッションが調整されます。
  • あらゆる言語でデモ:エージェントが見込み顧客の母国語で対話するため、資料を複製せずに新しい市場へ展開しやすくなります。
  • 製品との自動同期:ソフトウェアの変更は即座にデモに反映され、フローの再録画やスクリーンショットの管理は不要です。
  • リードスコアリングの自動化:セッション中のユーザー行動を解釈し、営業チームが優先順位をつけられる購買シグナルを抽出します。
  • CRM連携:デモでのすべてのアクティビティが、Salesforce、HubSpotなどのシステムに直接記録されます。
  • きめ細かな権限管理:役職や営業サイクルの段階に応じて、ユーザープロフィールごとに製品のどの部分を見せるかを設定できます。
  • 完全なトレーサビリティ:すべてのやり取りが記録されるため、プラットフォームの利用状況を監査しやすく、共有された情報も把握できます。
  • エンタープライズレベルのセキュリティ:KarumiはSOC 2、GDPR、ISO 27001に準拠しており、市場で最も厳しいデータ保護要件を満たしています。

Howdygoとは

Howdygoは、エンジニアに頼らずWebサイト上で実際に触れる体験を提供したいGo-to-Marketチーム向けのインタラクティブ製品デモソフトウェアです。Chrome拡張機能でアプリケーションのHTMLとCSSをキャプチャし、操作可能な製品のバージョンを再構築します。これに注釈を加え、編集し、共有できます。

ソフトウェアをライブで見せるプラットフォームとは異なり、Howdygoは静的なレプリカを使います。実環境に手を加えずにインターフェースを編集できる一方で、製品が変わるたびにスクリーンショットを撮り直す必要があります。

プラットフォームは3つの柱で構成されています。注釈やナレーション付きのガイド付きデモ、営業電話で使えるクリック可能なサンドボックス環境、そして複数のデモを1つのハブにまとめるデモコレクションです。これらすべてを、作成者のデモの執筆、翻訳、カスタマイズを支援するアシスタント「Howdy AI」が支えています。

Howdygoの主な機能

  • 製品のHTMLキャプチャ:Chrome拡張機能がアプリ内の実際の操作を記録し、技術チームを巻き込まずに編集可能なインタラクティブ版を再構築します。
  • ノーコードでのUI編集:キャプチャ内のテキスト、画像、グラフ、ロゴはワンクリックで変更でき、機密情報を守るために非表示やぼかしも可能です。
  • 独立したサンドボックス環境:営業チームが商談で使ったり、見込み顧客専用の操作環境として共有したりできる、クリック可能な製品レプリカです。
  • 編集アシスタントとしてのHowdy AI:注釈の生成、チャプターの提案、デモの多言語翻訳、トーンの調整、購買者プロフィールに合わせた内容の書き換えを行います。
  • 多彩な配信形式:同じ録画を、インタラクティブなWeb埋め込み、MP4やWEBMの動画、SNSやニュースレター向けのGIFとして再利用できます。
  • ステップごとの詳細な分析:インプレッション、初期エンゲージメント、チャプターごとの進捗、完了率などの指標に加え、デモ内の行動に基づくリードスコアリングを提供します。
  • リード獲得とネイティブコネクター:CRM、マーケティングオートメーションツール、分析プラットフォーム、Zapierのようなコネクターと連携し、リードやイベントを既存のツール群に送れます。
  • セキュリティ管理:保存時・転送時の暗号化、SSO、ロールベースのアクセス管理、データ保持・削除に関する正式なポリシーを備えています。

➡️​ Howdygoのおすすめ代替ツールを紹介した記事もご覧ください。

Karumi vs Howdygo:どちらを選ぶべきか

KarumiとHowdygoのどちらを選ぶかは、主に営業プロセスでAIにどんな役割を担わせたいか、そして見込み顧客と製品の関係をどう捉えているかによって決まります。ここでは、それぞれのプラットフォームが最も適している典型的なケースを紹介します。

Karumiが向いているケース:

  • AIにデモの準備だけでなく進行も任せたい:毎週スクリプトを書き直すことなく、アカウントエグゼクティブのように見込み顧客を迎え、製品を紹介し、質問に答える自律型エージェントを求めている場合。
  • 実際の製品上でデモを動かしたい:リリースのたびに古くなる静的なレプリカではなく、顧客になったときに目にするものをリードにそのまま見せたい場合。
  • 見込み顧客ごとに最適化された体験を提供したい:相手の業界、役職、具体的な質問に応じて、デモの焦点を変えたい場合。
  • 海外市場で販売している:市場ごとに翻訳版を手作業で用意することなく、見込み顧客の言語でネイティブにデモを実施したい場合。
  • リードの確度が高まってからAEに引き継ぎたい:成約につながらないかもしれない商談に営業チームの時間を割く前に、エージェントにリードの評価と情報収集を任せたい場合。
  • AIを付加機能ではなくプロセスの中核と考えている:編集時に作成者を補助するだけのAIよりも、デモ体験を最初から最後までAIが主導するアプローチに共感する場合。

Howdygoが向いているケース:

  • Webサイトへのインタラクティブデモ埋め込みを最優先したい:訪問者がサイトを離れずに製品をクリックして体験できるよう、ランディングページやペイウォール、機能紹介ページに埋め込むコンテンツを求めている場合。
  • デモを複数の形式で再利用したい:各形式をゼロから制作せずに、同じ録画をインタラクティブな埋め込み、SNS用動画、メール用GIFとして活用したい場合。
  • 営業チームがライブ商談用に管理された環境を必要としている:本番環境の変更や見せられないデータが原因でライブデモが失敗しないよう、サンドボックスを使いたい場合。
  • 主な用途がマーケティングとイネーブルメントである:最初のセールスデモの自動化よりも、機能ペイウォール、製品アップデート、SNS向けデモ、オンボーディングガイドが中心となる場合。
  • AIの支援を受けられる編集ツールを好む:デモを代わりに進行するエージェントよりも、エディター内で注釈作成や翻訳、チャプター提案を手伝ってくれるアシスタントのほうが合っている場合。