インバウンドエージェントとは? チャットボット、音声エージェント、AIデモエージェントを比較
要点
インバウンドエージェントとは、自社に関心を持って訪れた人に対応するAIエージェントです。Webサイト訪問者の質問に答え、自社の基準で見込み度を見極め、商談を予約し、会話の内容をCRMに記録します。インバウンドチャットボットはテキストで、インバウンド音声エージェントは電話で対応します。KarumiのようなAIデモエージェントは、チャットと音声にライブの製品デモを組み合わせます。製品を熟知したBDRが、すべての訪問者と同時に話すようなものです。
インバウンドエージェントとは、自社に関心を持って訪れた人に対応するAIエージェントです。対象はWebサイト訪問者、フォーム入力、デモ依頼、着信です。質問に答え、自社に合う相手かどうかを見極め、次のステップを予約し、すべての情報を営業チームに引き継ぎます。購買担当者が最初に話す相手が、どのページにも、何時でも、相手の言語で待機しているイメージです。
現在は3つの種類があります。インバウンドチャットボットはテキストで答えます。インバウンド音声エージェントは電話をかけたり、受けたりします。そして新しい種類のAIデモエージェントは、その両方を行ったうえで、購買担当者に実際の製品を見せます。Karumiが開発しているのはこの3つ目で、製品を隅々まで理解したBDRのように動きます。
このガイドでは、それぞれの種類の得意なこと、できないこと、そして自社のパイプラインに合ったものの選び方を解説します。
インバウンドエージェントとは?
インバウンドエージェントとは、インバウンドのインサイドセールス担当者(SDRやBDR)の仕事を担うソフトウェアです。コールドアプローチではなく、すでに関心を示した人に対応します。
優れたインバウンドエージェントは、次の5つを行います。
- 製品、料金体系、連携、セキュリティに関する質問に答える。回答は自社の資料にもとづきます
- 企業規模、ユースケース、導入時期、現在のツールなど、自社の基準で訪問者を見極める
- 訪問者を振り分ける。適切な営業担当者との商談を予約するか、セルフサーブに案内するか、サポートにつなぎます
- コンテキストを記録する。何を質問したか、何を重視していたか、関心の度合いはどうだったかを残します
- それをCRMに登録する。営業はエージェントが対応したところから引き継げます
問い合わせフォームとの違いはタイミングです。フォームは情報を入力させ、後で返信すると約束します。インバウンドエージェントは、訪問者がまだサイトにいて関心が高いうちに、すぐ返答します。
インバウンドチームがAIエージェントに移行している理由
インバウンドは最もコストのかかるパイプラインです。そして、その多くを取りこぼしています。
広告のクリック、コンテンツ、SEOには費用をかけています。訪問者は質問を持ってサイトにやって来ます。ところが待っているのは「デモを予約」フォームや2日先までしか空いていないカレンダー、あるいはミーティングのリンクしか出せないチャットウィジェットです。多くの訪問者は、誰とも話さないまま離脱します。
訪問者が最初に知りたいことは、たいていシンプルです。2026年7月から10月にかけて、当社Webサイトのエージェントで行われた619件の会話を調べました。そのほぼ半数が「これは実際に何ができて、どういう仕組みなのか」という趣旨の質問から始まっていました。BDRなら週に100回は答える質問であり、購買担当者がフォームにはわざわざ書かない質問です。
AIインバウンドエージェントは、3つの課題を一度に解決します。
- スピード。すべての訪問者が、翌営業日ではなく数秒で回答を得られます。
- 対応量。100人の訪問者と同時に話せます。フォームでは、チームが実施できる数のデモしか受け付けられません。
- 対応範囲。夜間も週末も、どのタイムゾーンでも、訪問者の言語で対応します。
種類1:インバウンドチャットボット
インバウンドチャットボットは、Webサイトの隅に表示されるチャットウィンドウです。新しいものは大規模言語モデルで動いているため、決められたシナリオに沿うのではなく、自由な質問に答えられます。
得意なこと:
- よくある質問にテキストで即座に、24時間答える
- メールアドレスといくつかの見極め用の回答を集める
- 予約リンクを提示する、または適切なチームにつなぐ
できないこと:
- 説明はできても、見せることはできません。「レポート機能はどう動くのですか?」と聞いた購買担当者が受け取るのは、文章での説明と、せいぜいヘルプ記事へのリンクです。
- ほとんどの場合、最後はミーティングのリンクで終わります。製品を見たかった購買担当者は、結局通話を待つことになります。
- 複雑な製品を伝えるには、テキストは限られた手段です。「HubSpotと連携できますか?」には向いていても、「自社の承認プロセスに使えますか?」には対応しきれません。
チャットボットが向いているのは、製品の説明がシンプルな場合や、インバウンドの質問の多くがプラン、サポート、手続きに関するものである場合です。
種類2:インバウンド音声エージェント
インバウンド音声エージェントは電話で会話します。営業窓口の電話に出るものもあれば、フォーム入力から1分以内にリードへ折り返し電話をかけるものもあります。翌日に営業担当者が電話するのに比べれば、大きな進歩です。
得意なこと:
- リードがまだデスクにいるうちに、フォーム入力にすばやく対応する
- 自然な会話をしながら、その中で見極めを行う
- 営業担当者のカレンダーに直接商談を予約する
できないこと:
- 音声エージェントも製品を見せることはできません。ダッシュボードを説明することはできても、購買担当者にはそれが見えません。
- まず電話番号が必要なので、フォームに入力した訪問者にしか届きません。閲覧だけして離脱した人には対応できません。
- 5分前にWebサイトを見ただけの会社から電話がかかってくるのを望まないB2Bの購買担当者は少なくありません。
音声エージェントが向いているのは、リード対応のスピードが最も重要になる確度の高いフォームや、購買担当者が電話を想定している市場です。
種類3:KarumiのようなAIデモエージェント
AIデモエージェントは、チャットと音声に、ほかの2つにはできない要素を組み合わせます。それがライブの製品デモです。
KarumiをWebサイトに導入すると、次のような流れになります。
- 訪問者がチャットで質問します。まだ予約する段階ではないので、まず質問し、約2秒で的確な回答を受け取ります。
- エージェントが会話の中で見極めます。自社の質問を適切なタイミングで投げかけ、10項目のフォームではなく、タップで選べる回答候補を提示します。
- エージェントがライブデモを開始します。ワンクリックで、チャットがビデオ通話形式のデモに切り替わります。エージェントが話しながら画面を共有し、本物の製品を操作します。最初に見せるのは、訪問者がチャットで質問した内容です。
- 営業にコンテキストが届きます。要約、インテントスコア、トランスクリプト、録画がCRMに送られ、適切な営業担当者に通知が届きます。
訪問者は待つことも、長いフォームに入力することもなく、商談を予約する前に製品を見られます。チームと話したい場合はエージェントが商談を予約し、営業担当者は購買担当者がすでに何を見たかを把握したうえで商談に臨めます。
仕組みの詳細はKarumiの仕組みとは?をご覧ください。
インバウンドチャットボット、音声エージェント、AIデモエージェントの比較
| 機能 | インバウンドチャットボット | インバウンド音声エージェント | AIデモエージェント(Karumi) |
|---|---|---|---|
| 質問に即座に回答 | 可能(テキスト) | 可能(電話) | 可能(チャットまたは音声) |
| 匿名の訪問者に対応 | 可能 | 不可(電話番号が必要) | 可能 |
| 自社の基準で見極め | 可能 | 可能 | 可能 |
| 製品を見せる | 不可 | 不可 | 可能(本物の製品でライブ) |
| 商談を予約 | 可能 | 可能 | 可能 |
| CRMにコンテキストを送信 | 多くの場合可能 | 多くの場合可能 | 可能(要約、インテントスコア、トランスクリプト、録画) |
| 多言語対応 | 対応していることが多い | 対応していることが多い | 35言語 |
製品を理解したAI BDR
Karumiは、インバウンドのBDRと考えるのが一番わかりやすいでしょう。ただし、違いが2つあります。
セールスエンジニアのように製品を理解しています。BDRは見極めと予約を行い、実際に製品を見せられる人に購買担当者を引き継ぎます。Karumiはログイン情報とドキュメントから製品を学習するので、同じ会話の中で両方を行えます。購買担当者に「これは地域別に絞り込めますか?」と聞かれても、後日のフォローアップを約束するのではなく、その場でレポートを開いてフィルターを見せます。
すべての訪問者に対応します。BDRチームには対応できる量にも営業時間にも限りがあります。Karumiは、話したいすべての訪問者と、深夜3時でも日曜日でも、スペイン語でも日本語でも、同時に話せます。
ただし、営業チームの代わりになるわけではありません。エージェントは引き継ぎます。自社に合っていて、話したいと考える購買担当者は、営業担当者との商談に進みます。違いは、営業担当者が迎える相手がすでに製品を見ていて、すべての質問が記録されていることです。
インバウンドエージェントがパイプラインを加速させる仕組み
インバウンドエージェントが需要を生み出すわけではありません。すでにある需要の取りこぼしを防ぎ、より速く前に進めます。
- 同じトラフィックから、より多くの会話が生まれます。フォームには決して入力しない訪問者も、チャットなら質問します。そのひとつひとつが、これまでになかったリードです。
- 関心が高まった瞬間にデモを行えます。今日製品を見た購買担当者は、来週木曜日の通話を予約した購買担当者よりも先に進んでいます。
- 初回商談が短くなります。基本的なヒアリングはエージェントがすでに済ませているので、営業担当者は省略できます。
- 商談の質が上がります。エージェントは、フォームに役職を入力したかどうかではなく、関心の深さで見極めます。
- 購買担当者が求めていることがわかります。すべての質問が記録されます。トップページで答えていない同じ質問を40人の訪問者がしていれば、それが見えてきます。
インバウンドエージェントの選び方
まず、購買担当者が営業と話す前に何を必要としているかを考えましょう。
- 主に回答を求めている場合、つまりプラン、セットアップ、サポートについて知りたいのであれば、インバウンドチャットボットで十分です。
- 確度の高いフォームでのリード対応のスピードが最大の課題で、購買担当者が電話に出てくれるのであれば、インバウンド音声エージェントが役立ちます。
- 製品を見ないと納得できない場合、そしてほとんどのB2Bソフトウェアがそうですが、デモができるエージェントが必要です。そうでなければ、良い会話もすべて「では、通話を予約しましょう」で終わってしまいます。
ベンダーに確認すべき質問:
- 製品を見せられるのか、それとも説明するだけなのか?
- 匿名の訪問者に対応できるのか、それとも電話番号を残した人だけなのか?
- 見極めの基準を自社で定義できるのか、それとも固定のスクリプトなのか?
- 会話のたびに、CRMには具体的に何が記録されるのか?
- 人への引き継ぎはどのように行われ、営業担当者には何が見えるのか?
- エージェントが話す内容や見せる内容を、どのように管理できるのか?
Karumiの始め方
KarumiでAIインバウンドエージェントをサイトに導入するまでの期間は約2週間です。自社でエンジニアリング作業を行う必要はありません。
- 1日目。製品のデモ環境のログイン情報をご共有いただきます。お願いするのはそれだけです。
- 2日目。最初のエージェントが稼働し、実際に会話できるようになります。
- 1〜2週目。一緒にチューニングを行い、Webサイトに公開します。
一番早く理解する方法は、実際に試すことです。当社Webサイトのエージェントが、御社の製品を購買担当者に見せるのとまったく同じ方法で、Karumiをご紹介します。
よくある質問
インバウンドエージェントとは何ですか?
インバウンドエージェントとは、Webサイト訪問者やフォーム入力者など、自社に関心を持って訪れた人に対応するAIエージェントです。質問に答え、見込み度を見極め、商談を予約し、すべてをCRMに記録します。
インバウンドエージェントとアウトバウンドエージェントの違いは何ですか?
インバウンドエージェントは、すでに関心を示した購買担当者に対応します。アウトバウンドエージェントは、コールドメールや電話などで自ら会話を始めます。
インバウンドエージェントはチャットボットと同じですか?
いいえ。チャットボットは、テキストで答えるインバウンドエージェントの一種です。インバウンドエージェントは音声でも対応でき、KarumiのようなAIデモエージェントは製品をライブで見せることもできます。
AIエージェントはインバウンドのSDRやBDRの代わりになりますか?
最初の回答、見極め、予約といった仕事の繰り返し部分を、すべての訪問者に同時に担えます。多くのチームは、重要な会話には営業担当者を残し、インバウンドリードを一件も放置しないようにする役割をエージェントに任せています。
AI BDRとは何ですか?
AI BDRとは、BDR(ビジネス開発担当者)の仕事を担うAIエージェントです。リードに働きかけ、見込み度を見極め、商談を予約します。Karumiはインバウンド向けのAI BDRで、製品デモも行えます。
インバウンドエージェントは自社のCRMと連携できますか?
KarumiはHubSpot、Salesforce、Attioに加え、Slack、Segment、Webhookと連携します。詳しくはデモの後、KarumiはHubSpotに何を送りますか?をご覧ください。
Karumiは訪問者と何語で話せますか?
35言語に対応しており、1つのエージェントですべての言語を話せます。詳しくはKarumiの対応言語をご覧ください。
インバウンドエージェントの導入にはどのくらいかかりますか?
Karumiなら、ログイン情報を共有いただいた翌日に最初のエージェントが稼働し、約2週間以内にWebサイトに公開されます。