2026年版 製品デモ作成ソフトウェアおすすめ10選

Pablo Omenaca

Co-Founder at Karumi

B2B購買担当者の70%は、営業担当者と話す前に評価の大部分を終えています。デモはもはや、ファネルの中の一ステップではありません。見込み顧客が、その製品に時間をかける価値があるのか、それとも次のブラウザタブに移るのかを決める、まさにその瞬間なのです。

問題は、多くのチームが今なお力不足のツールでデモに取り組んでいることです。録画済みの動画はリリースのたびに古くなり、スクリーンショットベースのツアーはUIが変わった途端に崩れてしまいます。汎用的なプレゼン資料では、CFOとオペレーション責任者を区別できません。デモは製品にとって最高の営業担当であるべきなのに、多くの場合、営業プロセスで最も弱い部分になっています。

2026年、デモソフトウェア市場は成熟期を迎えました。インタラクティブツアーのプラットフォームは統合が進み、クローン環境は本物のサンドボックスと競合し、エージェント型デモというまったく新しい製品カテゴリがゲームのルールを変えつつあります。

本記事では、製品デモを作成するためのおすすめソフトウェア10選を取り上げ、主な機能、本当の差別化ポイント、そして率直な制限事項まで解説します。

比較表:製品デモソフトウェアおすすめ10選

ソフトウェア最適な用途デモの種類自律型AIエージェントライブ環境セキュリティ
Karumi人員を増やさずにパーソナライズしたデモを24時間365日スケールビデオ通話によるエージェント型デモ✅ 実際のUIを操作し、質問に答え、リアルタイムで対応実際の製品UISOC 2, GDPR, ISO 27001
Consensus複数の意思決定者が関わるエンタープライズの営業サイクル動画デモ、ツアー、シミュレーション❌ AIはパーソナライズとコンテンツ用で、対話型ではないノーコードのシミュレーションSOC 2 Type II, GDPR
Storylane制作スピードを重視するB2Bマーケティングチームインタラクティブツアー、ディールルーム❌ RepXはリードの選別と振り分けのみで、UIは操作しないサンドボックス(Enterpriseプラン)SOC 2 Type II, GDPR
NavatticマーケティングとPLG向けの高精度なHTMLデモHTMLクローン、サンドボックス❌ Agent Demosはベータ版で、クローン環境内に限定サンドボックス(Growthプラン)SOC 2 Type II, GDPR
Walnutエンタープライズ営業向けの見込み顧客ごとの高度なパーソナライズパーソナライズされたHTMLデモ、ディールルーム❌ AIは作成を支援するが、ライブでのプレゼンは行わないなしSOC 2 Type II, GDPR, CCPA
Demostackエンタープライズ営業向けの製品完全クローンによるライブデモシミュレーション、サンドボックス、ツアー❌ AIは事前定義されたフロー内での支援に限定あり(完全クローン)SOC 2 Type II, GDPR, CCPA
Arcadeマルチフォーマットのビジュアルコンテンツを素早く制作インタラクティブデモ、動画、GIF❌ AIはコンテンツを生成するが、見込み顧客とは対話しないなしSOC 2, GDPR
Supademo予算を抑えつつ複数の用途に対応したいチームインタラクティブガイド、HTMLデモ❌ リードを選別・振り分けるチャットボットで、UIは操作しないなしSOC 2 Type II, GDPR, CCPA
Reprise実際の機能を見せる必要がある複雑な製品HTMLキャプチャ、オーバーレイ、コードレベルのクローン❌ AIは環境作成用で、プレゼン用ではないあり(コードレベルのReplicate)SOC 2 Type II, ISO 27001
Hexus1回の録画から複数フォーマットを作りたいチームデモ、動画、ガイド❌ 対話型エージェントなしなしEnterprise(Enterpriseプランのみ)

1. Karumi

最適なチーム:人員を増やさずに、パーソナライズしたデモを24時間365日スケールさせたい営業・マーケティングチーム。特に機能が複雑なSaaS製品に適しています。

Karumiは、エージェント型デモの分野を切り開いたプラットフォームです。これは、AIエージェントがビデオ通話でリアルタイムに製品デモを行う先進的なフォーマットです。静的なキャプチャやガイド付きツアーとは異なり、このエージェントは実際のソフトウェアのUIを理解して操作し、ユーザーの質問に自律的に回答します。

このソリューションは、営業・マーケティングチームのスケールを目的に設計されています。企業は人手を一切介さずに、パーソナライズされた体験を24時間365日提供できます。推論能力と多言語対応により、デモは受け身のコンテンツではなく、製品が自ら説明するインタラクティブな会話へと変わります。

karumi.aiの画面

主な機能

  • ビデオ通話でのAIエージェント:バーチャルアシスタントがリアルタイムでデモを進行し、UIを操作しながら、人間の営業担当者と同じように質問に答えます。
  • 24時間365日対応:見込み顧客は、営業担当者のスケジュールに左右されず、いつでもパーソナライズされたデモを開始できます。
  • ハイパーパーソナライズ:エージェントがユーザーのプロフィール、業界、具体的なニーズに合わせてデモの内容と流れを調整します。
  • ネイティブな多言語対応:AIが複数の言語で自動的にコミュニケーションと推論を行い、グローバルな言語の壁を取り除きます。
  • 自動アップデート:エージェントがソフトウェアの更新内容を学習するため、デモは常に製品の最新バージョンを反映します。
  • リード選別機能を内蔵:デモを進めながら、AIが見込み顧客の行動や購買意向に関するデータを収集します。
  • CRM連携:デモのデータややり取りはすべて、SalesforceやHubSpotなどのツールに自動で同期されます。
  • 高度なアクセス制御:ロールと権限を管理し、チームメンバーが必要な情報と機能にだけアクセスできるようにします。
  • 監査ログ:プラットフォーム上のすべての操作の詳細な履歴を記録し、トレーサビリティと管理を担保します。
  • セキュリティとコンプライアンス:KarumiはSOC 2、GDPR、ISO 27001などの主要なセキュリティ・プライバシー基準に準拠しています。

差別化ポイント

多くのデモプラットフォームは、デモ体験を見込み顧客が受け身で視聴する静的コンテンツとして扱っています。Karumiはこのアプローチを根本から覆します。AIエージェントは画面を見せるだけでなく、製品を理解し、ユーザーの質問を解釈し、デモの流れをリアルタイムで調整する自律的な営業担当として振る舞います。営業人員を増やさずにデモをスケールさせたいチームにとって、この違いは段階的な改善ではなく、根本的な変革です。

制限事項

  • 新しい製品カテゴリ(エージェント型デモ)であるため、従来のインタラクティブデモとの違いを理解するまでに時間がかかるチームもあります。
  • 製品にある程度の機能的な複雑さがある場合に、最も大きな価値を発揮します。
  • 画面が1つしかない非常にシンプルな製品であれば、インタラクティブツアーで十分な場合もあります。
  • プラットフォームは活発に進化しており、ニッチなツールとの一部の連携は現在も開発中です。

2. Consensus

最適なチーム:複数の意思決定者が関わる複雑な購買サイクルを管理し、見込み顧客が自ら情報収集できるようデモを自動化したい営業・プリセールスチーム。

Consensusは、動画デモ、インタラクティブツアー、製品シミュレーション、AIエージェントを1つにまとめたProduct Experience Platformとして位置づけられています。その価値は単に製品を見せることではなく、購買担当者が自ら評価プロセスを主導できるようにする点にあります。個人の体験に注目する他のツールとは異なり、Consensusは購買に関わるすべての意思決定者を可視化しようとします。誰がデモを見たのか、各ステークホルダーが何を重視しているのか、どの程度関心を示しているのかを追跡します。

主な機能

  • オンデマンドのインタラクティブデモ:見込み顧客は静的なプレゼンに頼らず、自分のペースでソフトウェアを試せます。
  • プロフィールに基づくパーソナライズ:ユーザーの回答やコンテキストに応じて、コンテンツが自動で調整されます。
  • 行動分析:デモのどのセクションが最もよく見られ、ユーザーが各パートにどれだけ時間を費やしたかを追跡します。
  • AI Content Studio:動画デモやクリック可能なツアーを、キャンペーンごとのニーズに合わせて生成・更新・調整し、制作時間を短縮します。
  • BuyerBoard:社内推進者(チャンピオン)が主要なステークホルダーに製品を紹介するためのスペースを提供し、AIによるコンテンツ提案も行います。
  • Demolytics:AIベースのインテントスコアリングとステークホルダーのインサイトによる、購買担当者のエンゲージメント追跡。
  • 営業とマーケティングの同期:主要なGTMツールと連携し、見込み顧客データの流れを維持します。
  • エンタープライズ水準のセキュリティ:SOC 2 Type IIやGDPRなどの国際的なプライバシー・セキュリティ基準に準拠しています。

差別化ポイント

購買委員会全体を可視化できる点です。Consensusは誰がデモを見たかを示すだけでなく、購買決定に関わるすべてのステークホルダーと、それぞれが何を重視しているかを特定します。複数の意思決定者が関与する複雑な営業サイクルを持つ企業にとって、この可視性は大きな価値があります。

制限事項

  • 料金は非公開で、営業への問い合わせが必要なため、初期の評価段階で選択肢を比較しにくくなっています。
  • Gmailとの連携が必ずしもスムーズに動作しないという声もあります。
  • 学習コストが想定より高い場合があり、コンテンツ制作を始めるまでにサポートが必要になることがあります。
  • デモは非同期のままです。体験中に見込み顧客とリアルタイムでやり取りすることはできません。

➡️​ Consensusの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

3. Storylane

最適なチーム:インタラクティブデモを素早く作成し、ランディングページ、メール、セールスイネーブルメント用コンテンツに埋め込みたいB2Bマーケティングチーム。

Storylaneは、インタラクティブデモや製品のガイド付きツアーを数分で作成できるノーコードプラットフォームです。何よりも制作スピードを重視するB2Bのマーケティング・営業チームの間で、最も人気のある選択肢の1つとなっています。主な製品は3つで、Demos(インタラクティブツアーとサンドボックス)、Hubs(デモ、動画、営業資料を1つのリンクにまとめるディールルーム)、RepX(リードの選別とコンバージョンのための対話型エージェント)です。RepXはリリースされたばかりで、より成熟したAIエージェントの能力にはまだ遠く及びません。

主な機能

  • 3つのキャプチャモードによるノーコード作成:スクリーンショット、動画、HTMLキャプチャに対応し、ニーズに応じて異なる再現度を選べます。
  • パーソナライズされたHubs:インタラクティブデモ、動画、導入事例、営業資料を、商談ごとに1つの共有リンクにまとめるディールルームです。
  • Demo Signals:インタラクション指標、UTMトラッキング、インテントシグナルで見込み顧客のエンゲージメントを追跡する分析機能です。
  • 動的パーソナライズ:デモ内に異なる導線を作成でき、ユーザーのプロフィールに応じてテキスト、画像、データを調整します。
  • 柔軟な配信:デモは直接リンクで共有したり、Webサイトやメールに埋め込んだりできます。
  • ネイティブ連携:主要なCRM、マーケティングオートメーション、分析ツールと直接連携できます。
  • エンタープライズ水準のセキュリティ:SOC 2 Type II認証、GDPR準拠、SSOに対応しています。

差別化ポイント

制作スピードです。プロダクトマーケターは製品のフローをキャプチャするだけで、数時間ではなく数分で共有可能なガイド付きツアーを用意できます。ランディングページ、メールキャンペーン、セールスイネーブルメント用コンテンツで継続的にデモを公開するB2Bマーケティングチームにとって、この機動力こそが、設定が複雑なプラットフォームに対する最大の競争優位性です。

制限事項

  • スクリーンショットベースのデモは、製品のUIが変わるたびに継続的なメンテナンスが必要です。
  • 製品のアップデートが頻繁な場合、メンテナンスの負担が大きくなる可能性があります。
  • 高度な機能が必要になると、料金が急速に上がります。
  • HTMLキャプチャ、詳細な分析、パーソナライズは最上位プランに限定されています。
  • RepXはリリースされたばかりの製品で、対話能力は限定的です。より成熟したAIエージェントと比べると、リードの選別と振り分けはできても、実際の製品UIを操作したりライブデモを行ったりはしません。
  • デモは事前定義された非同期の体験にとどまります。見込み顧客はあらかじめ設定された導線をたどるだけで、リアルタイムでの動的な調整はありません。

➡️​ Storylaneの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

4. Navattic

イラスト:4. Navattic

最適なチーム:見込み顧客が実際に製品へアクセスしなくても触れられるよう、高精度なHTMLクローンデモを必要とするマーケティング・プロダクト主導型成長(PLG)チーム。

Navatticは、アプリケーションの実際のフロントエンドをキャプチャし、インタラクティブなHTMLデモに変換することに特化したプラットフォームです。スクリーンショットや動画ではなく、UIそのものをクローンします。キャプチャの再現度では、おそらく市場で最も優れています。さらに、サンドボックスデモ(ライブ営業用のクリック可能な環境)、Launchpad(営業チーム向けのデモライブラリ)、Agent Demos(デモ内を操作する自律型エージェント、現在ベータ版)へと提供範囲を広げています。

主な機能

  • 高精度なHTMLクローン:アプリケーションのフロントエンド全体をキャプチャし、ホバー状態、アニメーション、スクロール、インタラクティブ要素を保持します。
  • AI Copilot:キャプチャからデモのテキスト、ツールチップ、ストーリー構成を自動生成するAIアシスタントです。
  • サンドボックスデモ(Growthプラン):見込み顧客が自由に操作できる、クリック可能なインタラクティブ環境です。
  • 営業向けLaunchpad:営業チームはデモライブラリにアクセスし、商談前に見込み顧客の関心を把握して、サイクルの各段階で最適なデモを共有できます。
  • 動的パーソナライズ:見込み顧客に合わせて名前、ロゴ、データを変更できる変数を用意しており、テキストや画像のライブ編集と組み合わせられます。
  • エンゲージメント分析:閲覧数、完了率、離脱ポイント、ステップごとの滞在時間を計測でき、Growthプランでは高度なスコアリングも利用できます。
  • ネイティブ連携:主要なCRM、マーケティングオートメーション、プロダクト分析ツールと直接連携できます。
  • エンタープライズ水準のセキュリティ:SOC 2 Type II認証とGDPR準拠に加え、GrowthプランではSSOとディレクトリ同期を利用できます。

差別化ポイント

HTMLクローンの再現度です。Navatticはフロントエンドを非常に細かくキャプチャするため、デモが本物の製品のように感じられます。スクリーンショットベースのプラットフォームでは不自然または静的に見える複雑な操作フローも、Navatticでははるかにスムーズです。

制限事項

  • 作成できるのはHTMLデモとサンドボックスのみです。動画、GIF、その他のビジュアル素材には対応していません。
  • デモの制作に時間がかかり、スクリーンショットベースのプラットフォームより遅くなります。
  • Agent Demosはまだベータ版で、エージェントはデモ環境内に限定されます。補足資料を見せたり、キャプチャしたフローの外で対話したりはできません。
  • モバイルでの体験は限定的です。タッチ操作が正しく動作しないことがあり、複雑なフローは小さな画面では扱いにくい場合があります。

➡️​ Navatticの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

5. Walnut

最適なチーム:見込み顧客ごとにデモを個別にパーソナライズし、エンジニアの手を借りずにロゴ、データ、機能を差し替えたいエンタープライズ営業チーム。

Walnutは、営業チームがエンジニアに頼らず、各デモのカスタマイズを完全にコントロールできるよう設計されたインタラクティブデモプラットフォームです。実際の製品UIをインタラクティブなHTMLとしてキャプチャし、見込み顧客ごとにテキスト、画像、データ、表示する機能を変更できます。最近では、デモの作成と翻訳を高速化するAI機能や、営業資料を一元管理するディールルームも追加されました。AIエージェントについても言及し始めていますが、その役割はコンテンツ制作の支援にとどまり、製品をリアルタイムでプレゼンする自律型エージェントにはまだ遠く及びません。

主な機能

  • ノーコードのインタラクティブHTMLデモ:製品のUIをキャプチャし、技術知識がなくてもドラッグ&ドロップのエディタでカスタマイズ可能なデモを作成できます。
  • AI Mode:テキストプロンプトから、スタイル設定、パーソナライズ、公開まで含めた完全なデモを生成します。
  • TranslationAI:再収録なしで、インタラクティブデモのコンテンツを25以上の言語に自動翻訳します。対象はテキストと事前定義されたガイドで、リアルタイムの会話には対応していません。
  • 見込み顧客ごとの高度なパーソナライズ:動的トークンを使って、デモごとにロゴ、名前、データセット、機能の表示・非表示を切り替えられます。
  • オフラインモード:インターネット接続なしでデモを提示でき、対面営業やイベントで役立ちます。
  • ヒートマップとファネルによる分析:ヒートマップ、リード追跡、影響を与えた商談の追跡、エンゲージメントのインサイトを備えたダッシュボードです。
  • ネイティブ連携:主要なCRMやマーケティングオートメーションと直接連携し、デモのデータを商談レコードに反映できます。
  • エンタープライズ水準のセキュリティ:SOC 2 Type II認証、GDPRおよびCCPA準拠に加え、SSOとロールベースのアクセス制御に対応しています。

差別化ポイント

営業目線で作り込まれたパーソナライズの深さです。Walnutでは、営業担当者がベースとなるデモを複製し、データ、ロゴ、表示する機能、言語を変更して見込み顧客ごとに完全に調整できます。サポートチケットを起票したり、エンジニアを待ったりする必要はありません。毎週さまざまな見込み顧客に数十件のデモを行うエンタープライズ営業チームにとって、この運用上の自律性に匹敵するものはなかなかありません。

制限事項

  • 無料プランやトライアルはありません。
  • 複雑なデモを編集する際の動作の遅さ、要素の配置ずれ、元に戻す機能が期待どおりに動かないなど、エディタのパフォーマンスの問題を指摘する声が複数あります。
  • シート単位の料金は急速に膨らみます。
  • モバイルアプリはキャプチャできず、モバイル端末でのデモ体験も限定的です。
  • 動的コンテンツや複雑なJavaScriptを含む製品は、きれいにクローンできません。

➡️​ Walnutの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

6. Demostack

最適なチーム:購買委員会向けに頻繁にライブデモを行い、高精度なクローン環境を必要とする、ACVの高いエンタープライズ営業チーム。

Demostackは、自らをエンタープライズソフトウェアのための「製品シミュレーションレイヤー」と定義しています。スクリーンショットや部分的なHTMLキャプチャを使うプラットフォームとは異なり、Demostackは製品全体をクローンして動作するレプリカを生成します。営業担当者はこれをパーソナライズし、バグのリスクや本番環境への依存なしにライブでプレゼンできます。最近では、シミュレーションの作成を支援し、クローン環境内でユーザーを案内するAI Agentsをリリースしました。Demostackはエージェントと呼んでいますが、実際の機能は事前定義されたフロー内での支援に限られ、購買担当者に対してリアルタイムでプレゼンし会話する自律型エージェントにはほど遠いものです。

主な機能

  • 技術サポート不要の作成:GTMチームがパーソナライズされた製品体験を完全に自力で構築できます。
  • クローン環境:実際の製品UIを複製し、極めて忠実なデモ体験を提供します。
  • インタラクティブなサンドボックス:顧客が特定の機能を安全に試せる、管理されたテスト環境です。
  • 詳細な利用状況分析:各デモのエンゲージメントとパフォーマンスに関する正確なデータを提供し、営業戦略の最適化に役立てられます。
  • AIによるパーソナライズ:エンジニアへの依頼なしで、見込み顧客ごとにロゴ、名前、データ、機能の表示を切り替えられます。
  • 共同作業スペース:複数のユーザーがデモライブラリを共同で作成・編集・管理できます。
  • GTMツールとの連携:CRMやマーケティングプラットフォームと接続してデータを同期し、リード追跡を容易にします。
  • セキュリティコンプライアンス:SOC 2 Type II、GDPR、CCPAなどの国際基準に準拠しています。

差別化ポイント

製品クローン技術です。多くのプラットフォームがスクリーンショットや部分的なHTMLキャプチャを使う中、Demostackは本番環境の完全なレプリカを作成し、実際の機能、ロジック、ワークフローを保持します。

制限事項

  • 導入には8〜12週間かかる場合があり、数分でデモを公開できる他の選択肢とは大きな差があります。
  • デモの作成にはデスクトップアプリが必要で、競合が提供するブラウザ拡張機能に比べて手間のかかるアプローチです。
  • 編集機能は限定的です。HTML編集ができず、日付を動的に更新できず、変数の管理も困難です。

➡️​ Demostackの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

7. Arcade

最適なチーム:Webサイト、SNS、メール、オンボーディング向けに、洗練されたビジュアルデモをスピーディーに制作したいプロダクトマーケティングチーム。

Arcadeは、インタラクティブデモというよりも、製品のストーリーテリングのためのツールとして位置づけられています。プラットフォームのすべてが、ヘルプ記事ではなくブランドキャンペーン並みのクオリティでビジュアルコンテンツを制作するために設計されています。最大の特徴はCreator Studioで、1つの画面録画をインタラクティブデモ、製品動画、GIF、SNS用素材といった複数のフォーマットに変換するAI機能です。ただし、あくまで事前定義されたコンテンツであり、サンドボックスもリアルタイムのインタラクションも自律型エージェントもありません。

主な機能

  • 3つのキャプチャ方法:Webアプリ向けのChrome拡張機能、ネイティブソフトウェア向けのデスクトップアプリ、デザインをデモに変換するFigmaプラグインを用意しています。
  • AI搭載のCreator Studio:1回の録画から、インタラクティブデモ、ズームやトランジション付きの製品動画、SNS用のビジュアル素材を自動生成します。
  • AIナレーションと翻訳:複数言語のナレーションと、デモをナビゲーション可能なセクションに分ける自動チャプターを生成します。
  • HTMLキャプチャ:製品のフロントエンドをキャプチャし、スクリーンショットベースよりも忠実で、実際に操作できるデモを作成できます。
  • マルチチャネル配信:デモはWebサイトへの埋め込み、リンク共有、メールへの組み込みのほか、GIFやMP4としてのエクスポートも可能です。
  • エンゲージメント分析:デモごとのクリック数、セッション時間、離脱ポイント、完了率を計測します。
  • 連携:HubSpot、Zapierのほか、Webサイト、Notion、ヘルプセンターなど主要な埋め込み先と連携できます。
  • セキュリティ:SOC 2およびGDPRに準拠しています。

差別化ポイント

制作スピードと出力フォーマットの多様さの組み合わせです。プロダクトマーケターは製品フローを一度録画するだけで、インタラクティブデモ、LinkedIn用の動画、メール用のGIF、SNS用のビジュアル素材を、すべて同じプラットフォームから作成できます。

制限事項

  • HTMLキャプチャはGrowthプランでのみ利用できます。
  • サンドボックス環境はありません。見込み顧客は事前定義された導線をたどるだけで、製品を自由に操作したり実データに触れたりすることはできません。
  • 分析機能は営業チームにとってはシンプルすぎます。
  • 自動更新の仕組みがないため、製品のUIが変わるとデモの手動メンテナンスが必要です。
  • 自律型エージェントやリアルタイムのインタラクションはありません。

➡️​ Arcadeの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

8. Supademo

最適なチーム:限られた予算で、マーケティング、営業、オンボーディング、サポートなど複数の用途を、汎用性が高くすぐに導入できるツールでカバーしたいチーム。

Supademoは、おそらく市場で最もコストパフォーマンスに優れたインタラクティブデモプラットフォームです。はるかに高価な競合よりも多くのデモフォーマットとAI機能を備えており、Chrome拡張機能を使えば5分以内に共有可能なデモを用意できます。

最近では、AI Demo Agents、1つのリンクからインテントに基づいて振り分けを行うRouteHub、自然言語でデモを編集できるMCP連携をリリースしました。意欲的な機能ではありますが、Demo Agentsは事前定義されたコンテンツ上で動作するため、リードの選別と振り分けはできても、実際の製品UIを操作したり、リアルタイムで自律的に会話したりはしません。

主な機能

  • 6種類のデモフォーマット:HTMLキャプチャ、スクリーンショット、動画、デスクトップ録画、画面+Webカメラ、ファイルアップロードに対応し、1つのプレゼン内で組み合わせられます。
  • AI Voice Cloning:自分の声を60秒録音するだけで、ワークスペース全体でまったく同じトーンのナレーションを生成できます。
  • AI Demo Agents:訪問者を選別し、ライブラリ内で最も関連性の高いデモや素材へ案内するAIチャットボットです。製品UIを操作したり、ライブデモを行ったりはしません。
  • MCP(Model Context Protocol):Claude、ChatGPT、その他のLLMを通じて、自然言語でデモを作成・編集・パーソナライズできます。
  • AI Demo Audit:製品のUIが変わった際に古くなったデモを検出し、手動メンテナンスの手間を減らします。
  • Showcase:複数のデモを1つの共有リンクにまとめられ、複雑な機能の紹介やオンボーディングキットに便利です。
  • パイプライン重視の分析:セッション指標、完了率、離脱ポイント、アカウント分析に加え、コンバージョン追跡のためのCRM連携を備えています。
  • セキュリティとコンプライアンス:SOC 2 Type II、GDPR、CCPAに対応し、EnterpriseプランではSSO/SAMLとデータ保存場所のカスタマイズも可能です。

差別化ポイント

コストパフォーマンスとフォーマットの幅広さです。予算を大きく増やさずに、営業、マーケティング、オンボーディング、サポートを1つのツールでカバーしたいチームにとって、最も汎用性が高く導入しやすい選択肢の1つです。

制限事項

  • スクリーンショットベースのデモは、HTMLクローンベースのデモより再現度が低く、HTMLクローンはGrowthプラン以上でのみ利用できます。
  • サンドボックス環境は提供されていないため、実データを使ったライブデモや製品の完全なシミュレーションはできません。
  • AI Demo Agentsはリードの選別と振り分けを行いますが、実際の製品UIを操作したり、購買担当者とリアルタイムで柔軟な会話を続けたりはしません。
  • ビジュアルのカスタマイズ性は、類似の他プラットフォームに比べて限定的です。

➡️​ Supademoの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

9. Reprise

イラスト:9. Reprise

最適な企業:サンドボックス環境、コードレベルのシミュレーション、または実際のアプリケーション上でのライブパーソナライズによって、実際の機能を見せる必要がある複雑な製品を持つ企業。

Repriseは、市場で最も技術的な奥行きを持つエンタープライズ向けデモプラットフォームとして位置づけられています。HTMLキャプチャ、ライブアプリのオーバーレイ、コードレベルのクローンという3つの異なるキャプチャ技術を1つの製品で提供する点が特徴です。

画面だけでなく実際の機能を見せる必要がある複雑な製品を扱うプリセールスやソリューションエンジニアリングのチームを対象としています。最近「Agentic Demo Builder」としてリブランディングしましたが、ここでいう「エージェント型」はデモ環境作成の自動化を指しており、製品をプレゼンしたり購買担当者とリアルタイムで会話したりする自律型エージェントのことではありません。

主な機能

  • 3つの統合デモモジュール:Replay(フロントエンドのHTMLキャプチャ)、Reveal(本番環境に手を加えずにパーソナライズできるライブアプリのオーバーレイ)、Replicate(動作するサンドボックスのためのコードレベルの完全クローン)。
  • AI Data Studio:自然言語で業界、ペルソナ、地域別のカスタムデータセットを生成し、ワンクリックでデモ環境に適用します。
  • 一元化されたデモライブラリ:営業、マーケティング、パートナーが、ユースケース別に分類された再利用可能なデモにアクセスできる共有リポジトリです。
  • オフラインデモ:HTMLデモをダウンロードして、イベントや対面の商談でオフラインでも提示できます。
  • パフォーマンス分析:デモごとの再生率、完了率、離脱ポイント、エンゲージメントを、プラットフォーム内のベンチマークとあわせて確認できます。
  • エンタープライズ向け連携:主要なCRM、マーケティングオートメーション、開発ツールとネイティブに連携できます。
  • エンタープライズ水準のセキュリティ:SOC 2 Type IIおよびISO/IEC 27001:2022認証を取得しており、全プランでSSOとRBACを利用できます。

差別化ポイント

マルチモードのアーキテクチャです。Repriseは、HTMLキャプチャ(Replay)、ライブアプリのオーバーレイ(Reveal)、コードレベルの完全クローン(Replicate)を1つにまとめた数少ないプラットフォームの1つです。プリセールスチームは、状況に応じて最適な再現度を選べます。

制限事項

  • 導入には平均で3か月かかります。
  • モジュールが3つあるということは、学習コストも3倍ということです。特にReplicateはWeb開発の知識が必要で、ノーコードのソリューションとは言えません。
  • 複雑なデモでの安定性の問題を指摘する声が複数あります。
  • モバイルデモには対応していません。

➡️​ Repriseの代替ツールについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

10. Hexus

最適なチーム:製品アップデートを頻繁にリリースし、AIを活用した1つのプラットフォームでデモ、動画、ガイドを作成したいマーケティング・営業チーム。

Hexusは、1回の録画からインタラクティブデモ、製品動画、オンボーディングガイドを作成できるAIネイティブなプラットフォームです。価値の中心はスピードにあり、以前は複数のツールで数日かかっていた制作を、Hexusなら1つのワークスペースで数分で完了できます。

リスト内の他の競合と比べると新しく、実績もまだ少ないプラットフォームです。しかし、1回のキャプチャから複数のコンテンツフォーマットを生成し、製品が変わると自動で最新の状態に保てるため、何よりも公開ペースを重視するチームにとって魅力的な選択肢です。

主な機能

  • AIによるマルチフォーマット作成:画面録画やプロンプトをもとに、インタラクティブデモ、製品動画、ステップバイステップのガイドを1つのプラットフォームで生成します。
  • 自動リパーパス:デモを動画に、動画をガイドに、といった形でワンクリックでフォーマットを変換します。
  • デモの自動更新:製品が変わると、Hexusが関連するすべての素材に手動編集なしで更新を反映します。
  • エンゲージメント分析:離脱、コンバージョン、視聴時間、ユーザー行動の指標で、GTM戦略の最適化に役立ちます。
  • チームでのコラボレーション:マーケティング、営業、カスタマーサクセス、ドキュメントの各チームが、コンテンツを一元的に作成・管理できる共有ワークスペースです。
  • 柔軟な埋め込みと配信:デモはWebサイト、ヘルプセンター、メール、マーケティングキャンペーンに埋め込めます。
  • セキュリティ:エンタープライズ向けのセキュリティ機能とSSOは、Enterpriseプランでのみ利用できます。

差別化ポイント

1回のキャプチャから複数のコンテンツフォーマットを制作・維持できる点です。プロダクトマーケターがフローを一度録画するだけで必要な素材がすべて揃い、製品がアップデートされると、その変更がすべての素材に自動で反映されます。

制限事項

  • 完全なサンドボックス環境やコードレベルのクローンが必要なエンタープライズ向けデモでは、技術的なコントロールの深さがRepriseやDemostackに及びません。
  • 体験は非同期かつ事前定義されたものにとどまります。見込み顧客とのリアルタイムのやり取りも、ライブで会話したり製品UIを操作したりする自律型エージェントもありません。
  • ドキュメントやトレーニング資料はまだ充実途上です。

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